Markdown エディター
EmEditor の特長の 1 つは、ほぼ WYSIWYG の操作性を実現する Markdown デザイン ビューです。
Markdown は、John Gruber 氏によって考案され、現在では多くのサービスで採用されています。この記法を使うことで、文字の装飾や段落のスタイル、リンクや画像などを比較的簡単に記述できます。Markdown 形式で作成された文書は、メモ帳などの非対応アプリでもわかりやすく表示されるため、広く利用されています。ブログや StackOverflow、Wikipedia などの投稿フォーム、さらには論文作成にも使われています。最近では、生成AIのレスポンスにも Markdown が活用されています。この度、Markdown への対応を強化したのは、前バージョン (v24.3) で追加された AIプロンプトのレスポンスをより美しく表示したかったからです。
基本ツール バーには「Markdown デザイン ビュー」ボタンが追加され、これをクリックすることでデザイン ビューのオン、オフを切り替えられます。また、Markdown の設定が選択されている場合、関連するファイルを開くと自動的にデザイン ビューが有効になります。AIプロンプト機能を使って新規作成された文書でも、デザイン ビューが適用されます。これらの設定は、[カスタマイズ] ダイアログの新しい [Markdown] ページで変更できます。
デザイン ビューに切り替えると、Markdown ツール バーが表示されます。ここにある [Markdown プレビュー] ボタンをクリックすると、WebPreview プラグインを使用して Markdown のプレビューを表示できます。
Markdown プレビューとデザイン ビューには、いくつかの違いがあります。
これらの違いを考慮し、EmEditor のデザイン ビューに過信せず、プレビューや外部 Webブラウザでの表示を確認しながら編集作業を行うことをお勧めします。
Markdown ツール バーにある [段落]、[見出し1]、[見出し2] などのドロップ ダウン リストを使うことで、ブロック スタイルを変更できます。また、[太字]、[斜体]、[コード] などのボタンを使ってテキストを装飾することができます。これらのボタンは、テキストが選択されているかどうかや、既に装飾されているかどうかによって動作が異なります。例えば、何も選択されていない状態で [太字] ボタンをクリックすると、カーソル位置の単語全体が太字になります。カーソル位置を含む文字列が既に異なるスタイルで装飾されている場合は、その装飾されている文字列だけを太字にします。反対に、テキストが選択されている状態で [太字] ボタンをクリックすると、選択範囲の太字状態のオン、オフを切り替えます。その他のボタンを使ってリンク、画像、表、水平線、改行、段落番号、箇条書きなどを作成・挿入できます。これらのコマンドは、メインメニューの [編集] メニューの [Markdown サブメニュー] からもアクセス可能で、Ctrl+B が [太字] コマ