マルチスレッドで高速化

検索、すべて置換、フィルター、すべて置換を元に戻す、すべての文字列を選択などの動作速度が大幅に向上しました。10,000行以上の大きなファイルでは、マルチスレッドで動作するようになりました。ただし、[元に戻す] は、常にシングル スレッドで動作しますが、動作速度は大幅に向上しました。また、ステータス バーに主な動作の実行時間を表示できるようになりました。

測定結果例

v15.0v15.1
スレッド数11248
フィルター *14.31 秒1.21 秒1.56 秒1.20 秒0.90 秒
すべて置換 *24.95 秒1.54 秒1.75 秒1.60 秒1.23 秒
すべて置換 (正規表現) *312.93 秒9.68 秒8.51 秒7.32 秒12.31 秒
すべて置換を元に戻す *46.32 秒1.40 秒N/A *6N/AN/A
すべての文字列を選択 *540.29 秒1.85 秒N/A *6N/AN/A

*1 3200万行、”123″ でフィルタ、大文字と小文字を区別しない
*2 3200万行、”123″ を “$$$” ですべて置換、大文字と小文字を区別しない
*3 3200万行、”^123″ を “$$$” ですべて置換、正規表現を使用する、大文字と小文字を区別しない
*4 すべて置換 (*2) を元に戻す
*5 3200万行、[検索] ダイアログで、”123″ を入力して [すべて検索] ボタンをクリック。大文字と小文字を区別しない
*6 [元に戻す] コマンド、[すべての文字列を選択] コマンドはシングル スレッドのみで動作します。
* Windows 8.1 (64-bit) Core i7-4790 16GB RAM

列を抽出

CSV文書の指定する列を選択して抽出して文書を新規作成する [列を抽出] コマンドを追加しました。

ユーザー毎インストール

ログオンしているユーザーの環境のみにインストールするユーザー毎インストールが可能になりました。Windows 7 以上では、ユーザー毎インストールを選択すると、ユーザー アクセス制御 (UAC) プロンプトが表示されなくなりました。ユーザー毎インストールは、インストール時に [インストール タイプ] ダイアログで、[このユーザーのみ] ラジオ ボタンを選択することで可能です。また、コマンド プロンプトから無人インストールを行う場合には、「MSIINSTALLPERUSER=1」というオプションを追加します。更新時には、インストール タイプの変更はできません。

その他の機能

新機能

  • 検索結果をステータス バーに表示する際、一致した文字列の数と行数を区別して表示するようにしました (1行に複数の文字列が一致することもあるため)。
  • ファイルから検索で NULL を含むバイナリ ファイルを無視できるようになりました。
  • .eeWorkspace は EmEditor に関連付けられ、.eeWorkspace ファイルのダブルクリックにより、EmEditor でワークスペースを復元できるようになりました。
  • ユーザー毎インストールでも、ショートカットのすべての設定を変更できるようになりました。
  • [EmEditorとの関連付け] ダイアログは、管理者権限が不要になりました。
  • フィルター ツール バーで、列ドロップ ダウンの選択を変更すると、選択している列が表示されるように、必要なら水平にスクロールするようになりました。
  • ステータス バーの各項目の右クリックで、メニューが表示され、[コピー] を選択して表示中の文字列をクリップボードにコピーできるようになりました。

新しい設定

  • [列を抽出] ダイアログ ボックスが追加されました。
  • [実行時間を表示] チェック ボックスが [カスタマイズ] ダイアログの [ステータス] タブに追加されました。
  • [高度] ダイアログ ボックスに [バイナリ ファイルを無視する] チェック ボックスと [結果に無視されたファイルを表示する] チェック ボックスを追加しました。
  • [カスタマイズ] ダイアログの [ショートカット] タブで、[EmEditor 起動時、トレイ アイコンを表示] チェック ボックスを追加しました。
  • [さらに多くのショートカット] ダイアログの内容は、すべて [カスタマイズ] ダイアログの [ショートカット] タブに移動しました。
  • [現在の文書を複数ファイルに分割] ウィザードの [ヘッダーとフッター] ページの [>] メニューに $(FirstLine) が追加され、文書の最初の行をヘッダとして挿入できるようになりました。
  • [カスタマイズ] ダイアログの [高度] タブに、[スレッド数] ドロップ ダウン リストボックスを追加しました。

新コマンド

  • 列を抽出
  • CSV列を選択 (ヘディング付き)