マーカー
EmEditor では、元来、強調文字列を設定する機能がありましたが、一時的に強調文字列を追加するのが不便などの欠点がありました。
マーカー機能を使用すると、指定した文字列を強調して表示することができます。マウス右クリックで表示されるコンテキスト メニューで、[マーカーへ追加] コマンドを選択すると、選択テキスト、またはカーソル位置の単語を、マーカー一覧に追加することができます。マーカー一覧は、新しい [マーカー] ツール バーに表示されます。
[マーカー] ツール バーに表示された各マーカー上で右クリックを行うとメニューが表示され、各マーカーの有効/無効を切り替えたり、マーカーの文字列の検索を行ったり、一致条件 (大文字小文字の区別、単語のみ、正規表現の使用) を変更することができます。
各マーカーのドラッグ & ドロップを行うことにより、マーカーの位置を並べ替えたり、エディタ上に文字列を挿入することもできます。メニューから [カスタマイズ] を選択すると、マーカーについての詳細を変更することができます。[マーカー一覧] タブでは、各マーカーの色を変更したり、文字列を変更したり、不要なマーカーを削除することができます。
自動マーカーは、選択テキストと同じ文字列を自動的に強調する新機能です。[マーカーのカスタマイズ] ダイアログの [自動マーカー] タブでは、選択テキストだけでなくカーソル位置の単語を取得したり、単語のみを強調したり、大文字小文字を区別するなどの詳細を指定することができます。
HTML/XML 文字参照のツール チップ表示
HTML/XML 文書に含まれる HTML/XML 文字参照上にマウス カーソルを置くと、ツールチップとして実際の Unicode 文字を表示することができるようになりました。さらに、ツールチップ上で右クリックすることにより、Unicode 文字をクリップボードにコピーしたり、文書内のテキストを Unicode 文字に変換することができるようになりました。(設定のプロパティの [強調(2)] タブで、[HTML/XML文字参照とUCNを強調する] チェック ボックスが設定されていることが必要です。v10 以前よりアップグレードされた場合、これをチェックしてご利用ください。)
検索ツール バー
従来からプラグインとして提供されていた検索ツール バーは、EmEditor本体の機能として再装備されました。新しい検索ツール バーでは、エディタや他のアプリケーションのテキストをドラッグ & ドロップを行うことにより検索文字列を変更することができるようになりました。さらに、検索だけでなく置換もできるように機能が拡張されました。
その他の新機能
その他の機能
- 新しい [重複行の削除] コマンドを使用して、選択テキストがあれば選択範囲から、選択テキストがなければ文書全体から、重複行を削除することができるようになりました。
- 各種並べ替えコマンドは、選択テキストがあれば、選択範囲から並べ替えできるようになりました。
- 新しい [最近閉じたファイル] コマンドを使用して、最近閉じたファイルを開けるようになりました。
- 韓国語 IME の漢字 (ハンジャ) 変換に対応しました。
- ステータス バーには、従来の表示項目に追加して、選択範囲の文字数、単語数、行数を表示できるようになりました。また表示の順序を自由に変更することができるようになりました。
- Unicode 異字体シーケンス (IVS) に対応しました。(対応フォントが必要です。)
新しい設定
- [マーカーのカスタマイズ] ダイアログ ボックスが追加されました。
- [置換] ダイアログ ボックスに、[連続置換] ボタン、[連続へ追加] ボタン、[変更] ボタン、リスト ボックス、[すべて有効/無効にする] チェック ボックス、[上へ] ボタン、[下へ] ボタン、[すべて選択] ボタン、[インポート] ボタン、[エクスポート] ボタン、[すべて連続置換] ボタンが追加されました。
- 設定のプロパティの [強調(2)] タブに、[HTML/XML文字参照とUCNを強調する] チェック ボックスが追加されました。
- [カスタマイズ] ダイアログ ボックスの [検索] タブに、[検索/置換ダイアログで、ショートカットを無効にする] チェック ボックス、[検索後、エディタにフォーカスを切り替える] チェック ボックス、[ESC を押して閉じる] チェック ボックスが追加されました。
- [カスタマイズ] ダイアログ ボックスの [ステータス] タブに、[ステータス] リスト ボックス、[上へ] ボタン、[下へ] ボタンが追加されました。
新コマンド
- 検索ツール バー
- マーカーへ追加
- マーカー ツール バー
- マーカーのカスタマイズ
- UnicodeをHTML文字実体参照に変換
- 重複行の削除
- 検索ツール バーにフォーカスを設定する
- 検索用の表現の参照 (検索ツール バー)
- 置換用の表現の参照 (検索ツール バー
- 前を検索 (検索ツール バー)
- 次を検索 (検索ツール バー)
- インクリメンタル サーチ (検索ツール バー)
- 開いているすべての文書から検索 (検索ツール バー)
- 大文字と小文字を区別する (検索ツール バー)
- エスケープ シーケンスを使用する (検索ツール バー)
- 正規表現を使用する (検索ツール バー)
- 単語のみ検索する (検索ツール バー)
- 文末まで移動したら文頭に移動する (検索ツール バー)
- 一致する文字列を数える (検索ツール バー)
- 置換 >> (検索ツール バー)
- 次を置換 (検索ツール バー)
- すべて置換 (検索ツール バー)
- 選択した範囲のみ (検索ツール バー)
- 最も最近閉じたファイル
- 検索ツール バーを閉じる
- すべてのマーカーを有効にする
- すべてのマーカーを無効にする
- すべてのマーカーを削除する
- 最近閉じたファイル (複数項目)
マクロ新機能
- HighlightProp オブジェクトに、HighlightCharRef プロパティが追加されました。
- エンコード定数に、eeEncodingBinary と eeEncodingHex が追加されました。
新しいプラグイン API
- CCustomizeInfo クラスに HighlightCharRef メンバーが追加されました。
- 新コマンド (EEID_SHOW_FIND_BAR から EEID_CLOSE_FIND_BAR までと EEID_RECENT_CLOSED_FILE1) が追加されました。