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EmEditor v26.3 を公開 — 巨大ファイル用の高速ビュー モードと AI とチャットの MCP コネクタ

本日、EmEditor v26.3 を公開しました。

1. 巨大ファイル用の高速ビュー モード

EmEditor は、以前から巨大ファイルを開けるテキスト エディタとして知られており、ほぼすべてのバージョンで、巨大ファイルを開いたり編集したりする際の動作を高速化してきました。しかし、PC の物理メモリよりもはるかに大きなファイルの場合、ファイル全体を開くにはやはり時間がかかり、メモリ不足のために PC の動作が遅くなることもあります。また、ログ ファイルやデータベースのダンプなどの巨大ファイルを開くのは、表示、検索、フィルターのためだけで、編集する必要はないという場合も多いと思います。

本バージョンでは、このような場合のために、新しく高速ビュー モードを追加しました。高速ビュー モードでは、ファイル全体をメモリに読み込まずに、巨大ファイルを書き換え禁止でほぼ瞬時に開きます。EmEditor はバックグラウンドで各行の位置を調べ、表示される行のみを読み込みます。ファイルを開き始めた直後から、EmEditor が各行の位置を調べている間でも、すぐに文書の末尾にジャンプできます。行番号は、各行の位置を調べ終わるまで表示されません。

高速ビュー モードを有効にする最小ファイル サイズ (既定は 4,096 MB) より大きなファイルは自動的に高速ビュー モードで開かれ、ファイルが高速ビュー モードで開かれると通知が表示されます。このサイズは、カスタマイズ ダイアログ ボックスの 高度 ページで変更できます。通常モードと高速ビュー モードを切り替えるには、編集 メニューの 高速ビュー を選択します。また、巨大ファイル コントローラー の 高速ビュー モード チェック ボックスを選択することもできます。

1-1. 高速ビュー モードでできること

高速ビュー モードは書き換え禁止ですが、巨大ファイルの閲覧や分析に必要な機能のほとんどを使用できます。

  • Pro 版、Free 版とも
    • スクロール、選択 (矩形選択を含む)、コピー (引用付きコピー を含む)、ジャンプ、タグ ジャンプ。
    • 強調文字列、コメント、引用符で囲まれた文字列、マーカー、記号、ルーラの表示。
    • 検索 (正規表現、数値範囲 と あいまい一致 オプション、一致数のカウントを含む)。
    • 別のエンコード (バイナリ表示を含む) での再読み込みと、名前を付けて保存 による別のエンコードや改行コードでの保存。
    • 文書の比較 (通常モードの文書との比較を含む)。
    • 外部ツールの実行。
  • Pro 版のみ
    • 検索 ダイアログ ボックスによる抽出、連続検索 ダイアログ ボックスによる複数検索、フィルター ツール バーによるフィルターと抽出。
    • CSV モード、巨大ファイル コントローラー、マクロ、プラグイン、AI メニューの使用。

なお、高速ビュー モードでは、ブックマークの数は 1 文書あたり 100,000 個までに制限され、インクリメンタル サーチ オプションは無効になります。

1-2. 物理メモリより大きなファイルでも大幅に高速化

高速ビュー モードでは、ファイルが物理メモリよりはるかに大きい場合でも、巨大ファイルを開く操作と、検索、フィルター、抽出が以前のバージョンより大幅に高速になりました。当社テストによると、v26.2 に比べて、フィルターは約 9 倍、抽出は 10 倍以上に高速化しています。巨大なログ ファイルや CSV ファイルをよく扱う方は、ぜひ高速ビュー モードをお試しください。

1-3. マクロとプラグイン

高速ビュー モードでも、マクロとプラグインを使用できます。Document オブジェクトと Selection オブジェクトの、文書を変更しないプロパティとメソッドを高速ビュー モードで使用できるようになり、Document オブジェクトに FastView プロパティを追加しました。プラグイン開発者向けには、EE_INFO メッセージに EI_GET_FAST_VIEW パラメーターを、また EEID_FAST_VIEW コマンド ID を追加しました。文書を変更するプロパティ、メソッド、メッセージは、高速ビュー モードでは失敗します。

また、Document オブジェクトに Text プロパティと TextLength プロパティを、WebBar オブジェクトに scrollBy メソッド、scrollTo メソッド、scrollX プロパティ、scrollY プロパティを追加しました。

2. AI とチャットの機能強化

2-1. MCP コネクタ

本バージョンでは、Makoto Emura が AI とチャット プラグインに MCP コネクタ を追加しました。MCP (Model Context Protocol) は、AI を外部サービスに接続するための標準プロトコルです。MCP コネクタを追加することにより、AI はチャット中に外部サービスやデータにアクセスできるようになります。新しいコネクタは、設定 ダイアログ ボックスに新しく追加された MCP コネクタ ページで、MCP サーバーの構成 JSON を使用して追加できます。現在は HTTP サーバーのみサポートしています (STDIO と SSE の接続はサポートしていません)。

また、EmEditor ヘルプ ページ MCP コネクタも追加しました。EmEditor の使い方について AI に質問すると、AI はこのコネクタを使用して最新の EmEditor ヘルプ ページにアクセスできます。この MCP を使用すると、Web 検索ツールよりも的確な回答が得られることがわかりました。

これまで AI が苦手としていた複雑なタスクの一例として、「列 2 の値の合計を求める EmEditor マクロを書いて」のような EmEditor マクロの作成があります。EmEditor ヘルプ ページ MCP コネクタを使用すると、AI はマクロのヘルプ ページを参照できるため、より良いマクロを書けるようになりました。

EmEditor ヘルプ ページ MCP は、ChatGPT や Claude などの他のアプリでも使用できます。他のアプリでこの MCP サーバーを使用する方法については、こちらの記事 をご覧ください。

2-2. チャットごとの AI 設定

従来は、プロバイダーやモデルなどの AI 設定は、すべてのチャットで共通でした。本バージョンでは、チャットごとに AI 設定を変更できるようになりました。チャットごとの設定はそのチャットにのみ適用され、変更しても全体の設定には影響しません。例えば、あるチャットでは軽いモデルを、別のチャットでは推論モデルを使用するといったことができます。

また、チャット入力ボックスに、AI モデルとツールの表示を追加しました。チャットで使用中の AI モデルと選択したツールが表示され、モデル名をクリックすると 設定 ダイアログ ボックスが開きます。

2-3. ChatAI プラグインが必須

なお、AI とチャット を含む AI 機能を利用するには、EmEditor に加えて、ChatAI プラグインをインストールする必要があります。ストア版と新しいインストーラー版 (MSIX) には ChatAI プラグインが同梱されているため、別途インストールする必要はありません。

3. その他の改善

エクスプローラ プラグインは、カスタマイズ ダイアログ ボックスの ウィンドウ ページで指定したダイアログ ボックスのフォント サイズを使用するようになりました。

Pro 版、Free 版ともにご満足いただければ幸いです。ご質問、機能のリクエスト、アイデアなどがございましたら、ご連絡ください。

今後とも EmEditor をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
— Yutaka Emura

主な変更点や画面図など、詳しくは、「Version 26.3 の新機能」をご覧ください。

従来の MSI インストーラーをご利用の場合は、ヘルプ メニューの 更新のチェック から更新できます。更新が正常に完了しない場合は、最新版をダウンロードし、インストーラーを手動で実行してください。MSI インストーラーを直接ダウンロードされる際には、デジタル署名の署名者が Emurasoft, Inc. であることを確認してください。

Microsoft ストアでの公開は、数日後になる予定です。Microsoft ストア版または新しい MSIX インストーラーのご利用をお勧めします。従来の MSI インストーラーに対する更新は、現在 2027 年 3 月に終了する予定です。詳細については、FAQ: ストア版と新しいインストーラー (MSIX) をご覧ください。

従来の MSI 版をアンインストールしてストア版または新しい MSIX 版をインストールすると、エクスプローラで右クリックしたときのコンテキスト メニューに「EmEditorで編集」が 2 つ表示されることがあります。この場合は、新しいストア版/MSIX 版で古い項目を削除するよう促すダイアログ ボックスが表示されます。

今後、マイナー アップデート (v26.3.x) を公開した場合は、その変更内容を含めるため、このブログ記事を更新することがあります。