EmEditor v26.4 を公開 — 高速ビュー モードで巨大ファイルを編集、起動の高速化、ファイル サイズ 31% 削減
本日、EmEditor v26.4 を公開しました。
1. 高速ビュー モードで巨大ファイルを編集
v26.3 では、ファイル全体をメモリに読み込まずに巨大ファイルをほぼ瞬時に開く 高速ビュー モードを導入しました。ただし、高速ビュー モードは書き換え禁止だったため、巨大ファイルを編集するには、通常モードに切り替えて、ファイル全体が読み込まれるのを待つ必要がありました。
本バージョンでは、高速ビュー モードで編集できるようになりました。巨大ファイルをメモリに読み込まずに、入力、貼り付け、元に戻す と やり直し、すべて置換、複数選択、および 挿入、変換、並べ替え メニューのほとんどのコマンドを使用できます。保存するまで、元のファイルは変更されません。
1-1. 編集内容をマージするか、変更内容だけを保存するか
高速ビュー モードで巨大ファイルを保存するときには、保存方法を選択できます。
- 保存してマージ は、編集内容をファイルに書き込みます。
- 変更内容だけを保存 は、元のファイルをそのまま残し、編集内容を別の差分ファイルに保存します。次にファイルを開くと、EmEditor は差分ファイルを読み込んで、編集内容を復元します。
差分ファイルには行の位置も保存されるため、次回はファイルを即座に開くことができます。差分ファイルは、新しい 差分を保存、差分を読み込む、差分を破棄 コマンド (すべてのコマンド メニューの ファイル > 差分 サブメニュー) で保存、読み込み、破棄できます。
1-2. CSV の編集、ワークスペース、FAST インジケーター
- 高速ビュー モードで、セルの編集、列を分割、列を結合、行を結合、一時的に引用符を非表示、列の非表示/列の再表示、列幅をリセット、左揃え/中央揃え/右揃え など、文書を変更する CSV コマンドを使用できるようになりました (Pro 版のみ)。
- 高速ビュー モードの文書が、保存されていない編集内容を含めて、ワークスペースに含まれるようになりました。
- ステータス バーの新しい FAST インジケーターと文書タブの稲妻のアイコンで、文書が高速ビュー モードであることがわかるようになりました。インジケーターをダブルクリックすると、通常モードと高速ビュー モードを切り替えることができます。
また、カスタマイズ ダイアログ ボックスに 高速ビュー ページを追加しました。高速ビュー モードを有効にする最小ファイル サイズ の設定は 高度 ページからこのページに移動し、巨大ファイルを保存するときに確認するかどうか、変更内容だけを差分ファイルに保存するかどうか、巨大ファイルの行の位置を保存するかどうかを選択できます。このページには差分ファイルも一覧表示され、削除することもできます。
1-3. マクロとプラグイン
文書を変更する Document オブジェクトと Selection オブジェクトのほとんどのプロパティとメソッドを、高速ビュー モードで使用できるようになり、Editor オブジェクトに GetFastViewDiffPath メソッドを追加しました。プラグイン開発者向けには、文書を変更するほとんどのメッセージを高速ビュー モードで使用できるようになり、EE_INFO メッセージに EI_GET_FAST_VIEW_DIFF_PATH パラメーターを、また差分のコマンドと 高速ビューのカスタマイズ コマンドのコマンド ID を追加しました。
1-4. コマンド ライン オプション
/fast と /tail コマンド ライン オプションを追加しました。/fast は、ファイルが 高速ビュー モードを有効にする最小ファイル サイズ より小さくても、ファイルを高速ビュー モードで開きます。/tail は、ファイルを高速ビュー モードで開き、ファイルの末尾をすぐに表示します。/tail は /fast /l -1 と同じで、ログ ファイルなど、巨大なファイルの末尾をすばやく確認するのに便利です。設定のプロパティの ファイル ページの 外部で変更された時 ドロップダウン リストで 更新していなければ常に読み直す を選択すると、他のプログラムがファイルを変更するたびに自動的に読み直し、ファイルの末尾までスクロールするので、書き込み中のログ ファイルを監視するのに便利です。
2. 高速化
本バージョンでは EmEditor の起動が速くなり、巨大ファイルに対する多くの操作も、特に高速ビュー モードで大幅に高速になりました。当社テストによると、メイン ウィンドウの準備完了が v26.3 に比べて 1.93 倍速くなりました。16 GB のメモリを搭載した PC で 48 GB のファイルを扱った場合、すべて置換 は約 5 倍、ファイルの保存は約 13 倍高速になり、2 回目にファイルを開くときは、差分ファイルに保存された行の位置のおかげで、わずか 0.02 秒で開きました。通常モードの 並べ替え と 重複行を削除 も、それぞれ約 6 倍と約 3 倍高速になりました。
3. ファイル サイズを 31% 削減
本バージョンでは、EmEditor とプラグインのコードとライブラリを見直し、ほぼすべての EXE ファイルと DLL ファイルを小さくしました。各変更の前後で速度を測定し、当社テストで EmEditor が遅くならなかった変更のみを採用しました。EmEditor.exe は 57% 小さくなり、プラグインは約 50% から 75% 小さくなりました。pcre.dll、zlib1.dll、vccorlib140.dll、msvcp140.dll はインストールされなくなりました。EXE ファイルと DLL ファイルの合計は 31% 小さくなりました (ポータブル版で 69,962 KB から 48,431 KB)。ファイルが小さいと読み込みが速くなるため、起動の高速化にもつながっています。
4. その他の改善
- スタート ウィンドウで、アプリ テーマ と 非常に暗い テーマをサポートしました。
- マクロを UTF-16 ではなく、UTF-8 (BOM 付き) で保存するようにしました。
- 同期フォルダーによる同期が、高速で信頼性が高くなりました。変更されていない設定を送信しなくなり、他のコンピューターが送信した新しい設定を上書きしなくなり、フォルダーにアクセスできない場合に EmEditor が待機しなくなりました。Microsoft アカウントを使用した設定の同期は、Windows 11 が Store アプリのローミング フォルダーをコンピューター間で同期しなくなったため、利用できなくなりました。ご利用だった方は、代わりに同期フォルダーをご利用ください。
- ワークスペースの保存と読み込みがより安全になりました。保存に失敗しても以前のワークスペースが破壊されなくなり、壊れたワークスペースや新しいバージョンで保存されたワークスペースが消去されなくなり、複数のウィンドウがあるワークスペースが正しく保存されるようになりました。
- マシン単位の登録のために、
emeditor /registerとemeditor /unregisterコマンド ライン オプションを追加しました。これにより、同じ PC のすべてのユーザーが同じライセンスを使用できます (Pro 版のみ)。また、登録情報 ダイアログ ボックスに、マシン単位の登録のメール アドレスを表示するようにしました。 - AI とチャット バーを、既定で左側に開くようにしました。
- Store 版と MSIX 版: アンインストールされた MSI 版が残したファイルの関連付けのために Windows がファイルを EmEditor で開けなくなる問題を防ぐため、EmEditor がその関連付けの削除を提案するようにしました。
- キャレットの順序が正しくない複数選択によるクラッシュ、非常に多くの結合文字を含む行を表示するときのクラッシュ、並べ替え と 重複行を削除 で CR のみで終わる行の直後の空行が失われる問題など、いくつかの問題を修正しました。
5. セキュリティ アップデート
本バージョンでは、重大なセキュリティ問題である eMudhra Intermediate CA Compromise に対応しました。言語サーバー プロトコル (LSP) 機能のために同梱している Node.js が影響を受けていたため、v26.12.1 に更新しました。EmEditor のソース コードをスキャンした結果、その他に影響を受ける部分はありませんでした。EmEditor は Windows の CA 証明書を使用し、WebPreview プラグインと ChatAI プラグインは PC にインストールされている Microsoft Edge を使用します。Windows と Web ブラウザーを常に最新の状態に保つことをお勧めします。
Pro 版、Free 版ともにご満足いただければ幸いです。ご質問、機能のリクエスト、アイデアなどがございましたら、ご連絡ください。
今後とも EmEditor をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
— Yutaka Emura
主な変更点や画面図など、詳しくは、「Version 26.4 の新機能」をご覧ください。
従来の MSI インストーラーをご利用の場合は、ヘルプ メニューの 更新のチェック から更新できます。更新が正常に完了しない場合は、最新版をダウンロードし、インストーラーを手動で実行してください。MSI インストーラーを直接ダウンロードされる際には、デジタル署名の署名者が Emurasoft, Inc. であることを確認してください。
Microsoft ストアでの公開は、数日後になる予定です。Microsoft ストア版または新しい MSIX インストーラーのご利用をお勧めします。従来の MSI 版の更新チェッカーは、2027 年 3 月 31 日 (UTC) をもって終了します。それ以降は、EmEditor は更新をチェックせず、更新のチェック は使用できなくなります。詳細については、FAQ: ストア版と新しいインストーラー (MSIX) をご覧ください。
今後、マイナー アップデート (v26.4.x) を公開した場合は、その変更内容を含めるため、このブログ記事を更新することがあります。



