いつもお世話になっております。江村です。
誠意を持ってお答えしているつもりですが、残念ながら、yasuji様には、私の回答が正確に伝わっていないようですので、誤解を避けるためにもう一度整理してご説明いたします。
1TB~16TBのテキストファイルを開くには、RAMは64GB以上が必要で、一時フォルダの空き容量はファイルサイズの約16%(170GB~2716GB)が必要だと理解しました。
RAMが32GB以下だと絶対に開けないわけではなく、64GB以上なら必ず開けるというものでもありません。ファイルサイズに加えて、行数や仮想メモリーの量など、他の要因も影響します。実際には、ファイルサイズは開く速度に影響しますが、開けるかどうかは行数が大きな要因です。また、ファイルを開くだけで編集しない場合は、一時フォルダの空き容量は不要です。
「仮想メモリを増やす方法」で、ページングファイルサイズを80000MB(80GB)にすることが推奨されています。しかし、通常は8GB~16GBの物理メモリと同じサイズ、16GB~32GBの場合は自動割り当て(手動設定する場合は物理メモリの半分)が良いとされています。
一般的なアプリでは、「16GB~32GBは自動割り当て(手動設定する場合は物理メモリの半分)」で問題ないかもしれません。しかし、EmEditorで巨大ファイルを扱う場合は、この設定では不十分で、80GB以上の仮想メモリーを推奨します。理由として、EmEditorは巨大ファイルを開く際に大量のヒープメモリーを必要とし、Windowsの仮想メモリーの増加速度が追いつかないため、メモリー不足が発生しやすい状況です。この問題は、Visual C++でCode Analysisを使用してビルドする際にも発生しやすいです。詳細は以下のWebページをご覧ください。
このように、大きなメモリーを必要とするアプリでは、あらかじめページングファイルの初期値を大きく設定しておく必要があります。私はこれをOSの問題と考えています。
HPに記載されている「16 TBまでのファイル」の宣伝は、EmEditorのカタログスペックの見栄えを良くするためだけの機能だと理解しました(8GB~32GBのRAMを搭載した一般的なPCでは開けないというご回答のため)。
宣伝と思われるかもしれませんが、事実を記載しており、誇張ではありません。「メモリの許す限り」との注記もあります。事実を伝えないとユーザーに正しい仕様が伝わりません。EmEditorの仕様や機能をWebサイトに明記することが重要だと考えています。「8GB~32GBのRAMを搭載した一般的なPC」という指摘はその通りですが、EmEditorユーザーの中には64GB以上、さらには256GB以上のRAMを搭載したPCをお持ちの方も多くいらっしゃいます。EmEditorは、ユーザーの要望に応じて巨大ファイルを扱えるように長年改良を重ねてきました。これは決して「カタログスペックの見栄えを良くするためだけの機能」ではなく、多くのユーザーがこの機能を求めてEmEditorを選んでくださっています。
よろしくお願いいたします。