複数選択編集

EmEditor の複数選択編集を使用すると、文書中の複数個所を同時に簡単に変更することができます。変数の名前を変更したり、データを入力するのに使用すると、より編集作業が楽になります。

最新版では、文書中の複数個所を同時に選択することができるようになりました。複数選択を行うには、1つを選択した後、Ctrl キーを押しながらマウスで別の場所を選択します。キーボードを使用して複数選択するには、F8 キーを押して選択を開始し、カーソルを移動して選択範囲を拡張し、再び F8 キーを押して選択を終了します。再びカーソルを移動して次の選択場所に移動し、以上の操作を繰り返します。さらに、[次の文字列を選択に追加] コマンド (Ctrl+R) は、カーソル位置の単語と同じテキストを見つけて選択します。[次の次の文字列を選択に追加] コマンドは、次をスキップして、その次の文字列を選択に追加します。 [すべての文字列を選択] コマンド (Ctrl+Shift+A) は、すべての文字列を選択します。

複数選択を行った後、直接文字をタイプして、複数個所を一度に変換することができます。また、Backspace キーを押すと、各選択の最後の文字を削除することができます。さらに、複数選択に対して、各種変換コマンドを使用できます。

[すべてを検索] ボタンが [検索] ダイアログ ボックスに追加され、すべての一致する文字列を選択できるようになりました。

複数選択編集に加え、箱型選択編集も強化されました。たとえば、幅が 0 箱型選択を行ってから Backspace キーを押すと、各行の選択位置の左側 1 文字が削除されるようになりました。これにより、複数行のテキストの最後の部分の削除が、以前よりもずっと簡単に行えるようになりました。

さらに、[選択開始位置と終了位置を切り替える] コマンド (既定で Shift+F8) が追加されました。従来、選択を行った後、Shift を押しながら矢印キーを押すことにより、選択終了位置を調整できますが、選択開始位置の調整はできませんでした。新バージョンでは、選択を行った後、Shift+F8 を押すことにより、カーソル位置が選択開始位置に切り替わり、選択開始位置も調節できるようになりました。

箱型選択編集を使用すると、箱型フォーマットでテキストを選択、置換、挿入することができます。箱型選択は、Alt キーを押しながらマウスでテキストをドラッグすることによって簡単に行うことができます。また、[行の最初を選択]、[行の最後を選択] コマンドを使用すると、選択した行の最初または最後を簡単に選択することができます。