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テキスト エディタに必要な 10 の機能

テキスト エディタとして、必要な機能というのは、使い方にもよりますし、使う人によって考えが異なるでしょう。しかし、筆者が考える大事な要素は次の点です。

1. 軽く動作する

起動時間が短く、軽く動作し、システムのメモリやリソースを多く消費しない、という点は、テキスト エディタにとって最も大切な点です。テキスト エディタは頻繁に使用する大事なツールです。ほんの少しファイルを編集するだけのために、テキスト エディタの起動を何秒も待たされるなんてたまりません。少しでも軽く、できれば、一瞬のうちに起動するテキスト エディタを選びたいものです。

2. 行数、桁数の制限がない

頻繁ではないにしても、数十万行のファイルや、1行の長さが数百万桁のテキスト ファイルを編集する必要があるかもしれません。そのような使用にも耐える、十分な基本性能を持ったテキスト エディタが必要です。

3. 元に戻す回数に制限がない

「元に戻す」回数に制限があると、使いにくいものです。回数に制限がないことが求められます。

4. Unicode や様々なエンコードに対応

日本語 Windows なら、テキスト文書は、通常、シフトJIS というエンコードを用いて書かれています。しかし、Web サイトやメールのソース コードには、JIS や EUC といった別のエンコードが用いられることがあります。さらに、中国語では、Big5 や GB というように、日本国外では、まったく別のエンコードが用いられるため、外国の Web サイトを編集するには、世界の様々なエンコードに対応したテキスト エディが求められます。Unicode (UTF-8、UTF-16) への対応が必要ですが、多くの (特に海外の) テキスト エディタは、Unicode に対応していると書かれていても、実際には、ファイルを開くときに Unicode からシステム既定エンコードへの変換を行っているだけであり、真に Unicode に対応しているわけではありません。したがって、このようなテキスト エディタでは、日本語と韓国語というように異なる言語が混合したファイルを編集することはできないので、注意が必要です。

5. 正規表現を使用した検索/置換機能

テキスト『エディタ』、つまり、テキストを編集するわけですから、様々な編集機能が充実していることが必要です。中でも、正規表現を用いた検索や置換の機能は必須でしょう。正規表現を使うと、様々な検索や置換を行うことが可能です。

6. マクロ機能

テキストを編集していると、同様な動作を何度も繰り返さなければならないことがあります。そのようなときに、キーボードの動作を記録しておいて、繰り返し実行できるマクロは便利です。また単にマクロを記録できるだけではなく、マクロを編集して保存しておけば、必要なときに実行できるので便利です。マクロを使って、外部のプログラムを呼び出したり、メニューやダイアログを表示できるようになれば、様々な動作をテキスト エディタで行うことができます。

7. 構文色分け表示機能

HTML や PHP といったプログラム ファイルは、構文色分け表示できると、見やすくて便利です。さらに、HTML や PHP 内のスクリプトを JavaScript や VBScript といった別の構文色分けで表示できるように、いわゆる「埋め込みHTML」構文に対応していれば最高です。

8. キーボード カスタマイズ機能

他のソフトに慣れていると、それと似た使い方ができるように、すべてのコマンドのショートカット キーを自由にカスタマイズできることが理想です。

9. スペル チェック機能

テキスト エディタを使って、特に外国語の文書を書くようになると、スペル チェックは必要な機能でしょう。

10. 安定していて落ちないこと

当然ながら、テキスト編集中に異常終了して、編集中の文書が消えてしまった、ということにならないように、頑丈で安定したテキスト エディタが必要です。また、万一異常終了しても、編集中の文書を、自動保存してくれるテキスト エディタが必要です。

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